心の病気と思春期の子どもの病気について
全国ICTカウンセラー協会
安川雅史
1.自律神経失調症
不規則な生活や習慣などにより、身体を働かせる自律神経のバランスが乱れるため自律神経のバランスが乱れるためにおこる様々な身体の不調のこと。内臓や器官の病変によるものではないので病院で検査しても異常なしと言われる。遺伝体質、性格、ストレスの感受性により症状の出かたも様々であると言われ、治療は、心身両面から柔軟に行うことが必要。
2.抑うつ神経症
軽度の抑うつ状態が長く続くことを言う。離婚、近親者の死、リストラなど、何らかのきっかけがあることが多くストレスとの関連もある。特にきっかけとなる出来事があったとき、素直に「悲しむ」ことが出来ないときになりやすいと言われる。そうした出来事から時間がたった後に気持ちの落ち込みを始めようとする軽度の抑うつ症状が出現し、そのまま長引いて回復しなくなることが多い。治療としては、抗うつ剤の投与が中心となる。場合によってはカウンセリングにおいて、その場では体験できなかった「悲しみ」を再体験するという「喪」の作業を行うことも有効である。例えば、喜怒哀楽の感情がわかない場合は、うつ病を疑ったほうがいいかもしれない。(素人判断は危険なので、医療機関、相談機関にまず、相談することが大切である。)
3.躁うつ病
内因性の精神病で感情や気分が障害を受ける病気。躁状態とうつ状態が入れ替わる場合、躁のみ、うつのみの場合もある。
・躁状態
気分が高揚し、爽快感にあふれる状態。自信に満ち、疲れを感じない。その反面、怒りっぽくなったり、誇大妄想を持ったり注意が散漫になったりする。
・うつ状態
抑うつ気分。不安や焦燥を感じる状態。抑うつ神経症と違う点は、思考力や集中力が減退すること。また、抑うつ気分が朝方に激しく、夕方になると軽くなる日内変動が見られる点です。うつ病では、身体症状も多く、睡眠障害や食欲減退、便秘などがみられる。身体症状が主に前面にみられるうつ病を仮面うつ病という。
・治療と予後
主に薬物治療が主になります。うつの場合は、病前性格から、かなりがんばりすぎていることが多く、出来る限り早く休息を取るようにし、自殺をしないように約束するなどの対応が必要になる。多くの場合予後は、比較的良好。
4.統合失調症
脳をはじめとする神経系の病気。脳の機能がまったく駄目になったり、人間性が失われる病気ではない。日本では、精神科入院患者の中では、約6割を占める。10代後半から発症することがある。幻聴・幻覚があり、想像できないような妄想をすることがある。テレビニュースで自分のことを放送している。アナウンサーが自分に合図しているなど。病気になったことへの劣等感・ひけめ・自信喪失など、こころが萎縮している。ストレスに弱い。心が優しく、純粋で正直、隠し事が出来ない、真面目、小心で思いやりのある人がかかりやすい。20代が一番多い.40代になってから統合失調症になることはまずない。
5.強迫症状
自分の思いに反して不合理な考えが、繰り返し浮かんできたり、ある行動を繰り返しとらざるを得ない状態になる。これらのことは、軽いレベルでは、皆が経験している。しかし、このような強迫症状(強迫行為、強迫観念、強迫衝動)によって、生活していくのに難しくなってしまうと、病気として治療しなければならない。
6.不安神経症の2つのパターン
①漠然と何か悪いことが起こるのではないか。と不安になり、考えれば、考える程、不安になる(予期不安)そうした不安の対象が時と共に少しずつ全般的に慢性の不安状態になる。
②急性の場合は、動悸、冷や汗、恐怖感が生じるもので、発作的に繰り返す場合もある。パニック障害に分類されている。そうした不安発作に襲われた結果、また発作が起こるのではないか。と言う予期不安が起こったり、発作が起こりそうな場所を怖がり避けるという恐怖性の状態になることもある。また、いままで関係のなかったことまで不安に思えてくるなど慢性の不安状態が続くようになる。
7.パニック障害
人は危険を感じると心臓は、高鳴り、息は速くなるといった正常な反応ですが、パニック障害は、危機でないのに、脳が幻の危機を感知してパニック発作が起こる病気。発作の時は、息苦しくなって、心臓が速く打ち、胸が痛くなるなどの症状が急に出てくる。汗が激しく出たり、体が震えたりする。病院で心電図の検査をとると何の異常も出ない。典型的なパニック発作は、怖い感じがするが、もともと人間の正常な反応が急にあらわれたものだから危険は、まったくない。電車などで、非常に強い死の不安、恐怖によって卒倒することもある。人ごみの中、家でひとりでいるときなど、いつも決まった場所で起こる人もいる。ひきこもりになる傾向がある。
8.摂食障害
19世紀後半に英、仏で注目され近年増えてきた病気で、青年期の女性に発生が多い病気。摂食障害には、主に神経性無食欲症(拒食)と神経性過食症の2つの病態がある。
①拒食
食欲がなくなり、内分泌異常などの身体的変調がある。どんなにやせていても自分が異常だとは認めない。神経症状の出現を助長することにより、より食欲がなくなるという悪循環になる。
②過食症
「気晴らし食い」と呼ばれる過食行動を頻繁に繰り返す。過食直後に嘔吐あるいは、下剤を乱用する浄化行動が見られる。無気力、抑うつ的治療を求める傾向がある。(自分が異常だと自覚している)
※拒食症と過食症は、全く別の疾患ではなく、相互に移行したり重複したりするような病気であり、その患者は、非常に多様で病像も複雑である。
■エルマ・ゲイツ博士の実験
アメリカの心理学者エルマ・ゲイツ博士は人間の吐き出す息を冷却したガラス管に集め、液体空気で冷やして出来る沈殿物について実験しました。怒っている時は、栗色で、悲しんでいる時と苦しんでいるときは、灰色、後悔して苦しんでいる時は,淡紅色の沈殿物が出来ました。栗色の沈殿物を水に溶かし、ねずみに注射したところ、わずか数分でねずみは死んでしまいました。もし、1人の人間が1時間腹を立てていると80人の人間を殺すことが可能な毒物が発生するのです。人間の血液も、怒ると黒褐色で渋くなります。悲しむと茶褐色で苦くなります。恐れると紫色ですっぱくなります。健康であるためにはいつもニコニコ笑顔でいることが大切です。怒り・悲しみ・苦しみ・憎しみは、周囲にも迷惑をかけ、自分自身を一歩一歩追い詰めていきます。
心からの笑顔は、まわりを幸せにします。イライラやため息は周りの人を不快にします。表情は言葉以上に周りに影響を与えます。
いつもイライラしている人は、身体の具合がいつも悪く、病気になりやすい。私たちは、酸素を吸い込んで生きています。その酸素が全身に流れているのです。自ら作った悪い酸素が身体中にいきわたるのですから恐ろしいことです。酸素との関連や、自らつくった化学物質が血液の色の構成まで変えてしまいます。それによって身も心も傷ついてしまいます。ひきこもりの子どもがいると、窓も、カーテンも閉め切ったままで、空気の入れ替えをしないので、家族全体で後悔したり、苦しんでその空気を吸っていると家族全員の調子もおかしくなってしまいます。
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安川雅史の「カウンセリング事例」
斉藤俊樹(仮名)(15歳)一人っ子で、父親は、俊樹が、10歳のころから単身赴任で、母親と二人で暮らしている。母親は、神経質な性格で、観葉植物の葉を一枚一枚丁寧に拭いているような人であった。俊樹は、物事へのこだわりがひどく、字のまがり、本の読み方など極端に嫌った。こだわりは、どんどんエスカレートし、ついには、怖くて、字を書いたり、本を読んだりできなくなった。ゲームなども思い通りに行かないと、リセットを押し、もう一度最初からやり直した。趣味は、将棋だったが、完璧でなければ、納得がいかず、次の手が、思い浮かばないときは、永遠と悩み、負けたときは、そのことに永遠とこだわり続け、将棋も怖くて出来なくなった。学校に行くのが、怖く、ほとんどを、家で過ごしているうちにこだわりが余計ひどくなり、精神病院に中学3年間は入院することになった。しかし、症状はよくなるどころかかえって悪くなり、全国webカウンセリング協議会の安川雅史のカウンセリングを受けることになった。
俊樹は、年齢の割りにかなり幼く、母親にベッタリで退行も見受けられた。親は、あせらずに俊樹君に笑顔で接するように心がけ、お母さん自身が、外出の機会を増やしていった。
両親とカウンセリングしていく中で父親・母親ともにストレスから解放され夫婦での会話も増えていった。また、俊樹の精神状態も少しずつ安定していった。1ヵ月後、俊樹のカウンセリングも始めていった。最初は、句読点を抜いてある文章に句読点を書く練習からしていったが、まったく普通に句読点を打つことができた。句読点の丸(。)は、大きくしていけば、円なのである。(俊樹は、図形も、コンパスや定規をつかわなければ、書くことが出来なかった。)ねことか、いぬとかを書いたカードを作り、それを読んだり書いたりする練習をしていった。慣れてくると、主語・述語がある短い文章を読んだり書いたりする練習をしていった。また、10分間我慢をカウンセリング時と家庭でもやっていった。たとえば・机の上をわざと乱雑にし、それを10分間我慢する練習である。10分たてば、好きなだけ直していいと言う安心感から、俊樹は、ちゃんと我慢することが出来、また、10分間、他の話をしていくなかで、気になっていたことがだんだん気にならなくなっていった。また、教室で授業をやっているビデオを10分間見る練習を続け、慣れてくると教室で10分間話す練習をしていった。俊樹の強迫症状は、今は、ほとんど、出なくなり、単位制高校に毎日、元気に通っている。
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ネット問題の専門家であるネットいじめの専門家の安川雅史氏と東北大学教授の川島隆太氏の監修によるパンフレット。ネット依存やネットいじめなどの事例によりインターネット利用の危険性を示すとともに次の3つの対策について周知啓発します。