不登校・ひきこもりでよく見られる具体的な症状
(全国ICTカウンセラー協会 安川雅史)
■赤面恐怖・・・人前で顔が真っ赤になり恥ずかしい思いをしたことから、またそうなるのではないかと心配で、不安になり人前に出れなくなる。
■視線恐怖・・・ひとの視線が気になって仕方がない。
■自己臭恐怖・・・自分の体から変な匂いがしていると思い込み、人の中に入れない。
■強迫症状・・・繰り返し手を洗わなければ気がすまない。同じことを何度も確認しないと気がすまない。など
■日内変動・・・朝方気分が悪く、夕方に和らぐ。1日の間で気分の変動がある。
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対人恐怖・・・自分のことを半分だけ知っている人が一番怖い。しゃべったことがないクラスメート、挨拶程度の隣人が一番苦手。(相手が怖いのではなく、相手にどう思われているのか?が一番怖い。
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心気症状・・・病気だと勝手に思い込む。本当は異常がないのに頭が痛い、お腹が痛いなど、常に身体の不調を訴え続ける傾向がある。環境が変わると、あっさり治ってしまうことが多い。
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不眠・昼夜逆転・・・長くひきこもっている人は、明け方眠って、夕方起きる。これを何とかしようと思うのは、間違いである。生活のリズムだけ合わせても、ひきこもりの解決には、つながらない。ひきこもりの状況が変われば、昼夜逆転のような浅い症状はなくなる。
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退行・・・「幼児退行」「子ども返り」長くひきこもっていると、子どもっぽい言動が目立ってくる。このような環境におかれた時は、誰でも退行する。退行することで精神のバランスを保っているとも言える。ひきこもりの退行がもたらす最大の弊害は、家庭内暴力である。家庭内暴力は退行がなければおこらない。
■なぜ不登校になるのか?
小学生の頃、「今日一緒に遊ぼう」と言われ、遊びたくないのに「うん、いいよ。」と答えてしまう子は、無意識に「いいよ」と答えなければならない。と誤解している。人との距離のとり方がわからないのだ。中学生くらいになると、表現力のなさや、精神年齢の幼さ、から、人間関係に誤解を生みやすくなり、いじめの対象になったりする。
不登校の子どもを見ると、依頼心や、責任転嫁が多い。朝寝坊して遅刻したときも、『何で起こしてくれなかったんだ。』と不満になる。ほしいものは目の前に用意されていて当たり前だと思い込んでいる。自分が理解していることは、当然、相手も理解していると思い込んでいる。相手の立場でものを考えるのが難しいのである。
■不登校の子は弱者か?
不登校の子は、弱者ではなく、メンタル面では、むしろ、強い。思い込みが激しく、こだわりも強いため、周囲に溶け込めない。学校では、お昼休みが苦痛で仕方ない。みんながグループになって食べていても、ぽつんと、一人で、黒板を見てご飯を食べる。長いお昼休みは特に周りの目が気になって仕方がない。
家の中では、すぐごねて要求が通っていたのが、仲間の中で自分を主張しすぎ、仲間はずれになると、自分では、なぜ、そうなるかがわからず、ちょっとしたことで、「死にたい」、「自殺したい」と口にする。
先回りは、子どもが困らないように、失敗しないようにと言う愛情だと考えている親が多いが、実際は、子どものことで気をもんだり、心配したくないため、親の都合から行っているのである。将来明らかに子どもが困るのを親は早く気づかなければならない。
■家庭が原因で慢性的エネルギー不足に!!
疲れは人を否定的にし、神経過敏になって、小さいことにも動揺し、何気ない言葉や行為を否定的に受け取り、冗談を本気に受け取り、人のちょっとしたしぐさが気になり、自分で自分を苦しめる。親が先回りを止めると子どもは、ビックリするくらい変わる。不登校の子どもは、家庭でエネルギーをためることが出来なければ、慢性的エネルギー不足になる。また、子どもとの会話だけでなく、夫婦の会話が大切である。明るい笑顔と笑い声が家庭の中に響いているだけで、子どもの中にエネルギーがたまる。夫婦での会話がなかったり、喧嘩ばかりしていたり、仲が悪く、寝室も別々の状態だは、子どもの精神状態は、かなり悪くなる。
全国ICTカウンセラー協会では不登校の相談を随時受け付けています。
安川雅史
子どもが不登校になる原因
安川雅史
問い詰めは逆効果
子どもが学校を休み始めて1週間たつと「いじめにあっているのではないか」など、不安とあせりが大きくなり、子どもを問い詰めたり、怒鳴ったり、冷静になろうとしても、朝になると「今日も休むのか」と気持ちが暗くなる。多くの場合子どもに理由を聞いても、はっきりした答えは返ってこない。「頭が痛かったんだもん」など体調のせいにしたり、別に・・・しか言わない子、無言を押し通す子もいる。「わが子なのに何を考えているかわからない」と考えだすとこれを許してはこの子のためにならないと無理して学校に行かそうとする。お説教自体があらたなストレスにつながってしまうのだ。しばらくは、お説教や問い詰めから少し離れてにこやかで穏やかな時間を子どもと過ごしてほしい。子どもは基本的に学校に行かなければならないものだと思っている。中学生になれば、学校に行かなくなると不利益になることはわかっている。不登校は大人が考えるよりずっとエネルギーを使うので、その大変さを押してまで不登校を続けることは、大変なエネルギーを必要とするのだ。不登校の初期は、風邪と似た症状から始まる。37度くらいの微熱、頭痛、腹痛、体のだるさなど。また、トイレに入るとなかなか出てこない。など。朝に症状がでて、学校を休ませると元気になる。休日や夏休み、冬休みなどには症状が出ない。熱が下がったときに汗がでない。また、水分をよくとるようになる。(皆さんが、人前に出て、あがった時や、ストレスがたまっている時に、喉が渇くのと同じである)
■不登校経験者の3割がひきこもりに!!
不登校経験者の3割がひきこもりになるが、ひきこもりになると、自分の部屋にこもり、カーテンも閉めっぱなし、お風呂も入らなくなる、着替えもしない、部屋には誰も入れず、散らかしっぱなし、食事も親とはせず、会話もなくなる、1日の大半をゲームや、ネットにはまり、昼夜逆転をおこす、また退行をおこし母親と一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たり、ひざに乗ってくる子もいる。また、家庭内暴力につながるケースが多い。
■問題は親にある
①親が自立していない
いまだに親が自分の親(祖父母)から精神的に自立していない場合は親自身の社会性が身についていないので、子どもに社会性が育つはずがない。
②父性が乏しい父親
子どもの能力でおとっているところを鍛え、我慢する厳しさを教える父親の父性が乏しい。これがなされていない子どもは何かあるとすぐ不登校になりやすい。過干渉との違いに気づくことも必要(無理に勉強させることは厳しさではなく過干渉である。)
③弟や妹が不登校になるケース
夫婦関係が悪いと信頼と愛情を親から学べず、不信、あきらめの気持ちが強くなり級友や友人関係に敏感になりささいなことで、不登校になりやすい。家族のなかで、兄、姉が不登校になったり、非行に走ったり、卒業しても職につかなかったり、父親がすぐに会社を休んだり、転職したりの状態があると、まったく手がかからない弟や妹も不登校になるケースが多い
④増える子どものしつけができない親
子どものしつけがしっかりされていない家庭が増えているのも実情である。過干渉としつけはまったく違う。しつけのされている子どもがしつけのされていない集団に入ると適応できなく不登校になるケースも多い。(子どものしつけが出来ない、ほったらかしの家庭が増えている。)
⑤見栄っ張りの親
親の見栄をはる道具として子どもを利用する。子どもをいい大学に入れる。親の見栄っ張りに反抗して不登校になる子もいる。
⑤叱れない親
自由や権利を尊重するのが当然と思う親が増えれば、不登校も当然増える。我慢することや、いやなこと、面白くないことでもやらなければならないことを小さい頃から教育しなかった場合、思春期に子どもが問題をおこすと,さらによさを見せ未成年の喫煙を許す親も多い。(人に迷惑をかけるようなことをした場合は厳しく叱る。)
■不登校にいたるまでの3要素
個人差はあるが、不登校にいたるまでは、次の3要素がある。
1.子ども自身の性質上、成長の段階で現れる要素
2.家庭、学校、地域の人間関係が作り出す要素
3.学校での嫌なこと、恐ろしいこと、不都合なこと、不利益なことなど
■仮想現実への逃げ込み
大家族から核家族になり、テレビ、コンピューターゲーム、パソコン、ビデオ、携帯が遊びの大半を占め、機械を通しての遊びが主流のため、人とのふれあいを通して体で感じる喜びを体験できず、つらいことがあるとすぐに仮想現実に逃げ込んでしまうのである。
■「ひきこもり」を精神科医は理解しているか?
精神科医でひきこもりについて理解しているかたは、まずいないから、相談に行っても「病気ではないので心配ない」「問題ないので様子を見てください」と事実上の門前払いをくらってしまう。「今度は本人を連れていらしてください」と問題発言をする医者もいる。また、精神科に行くと医者が立派な椅子に座り、白衣を着て、えらそうに座り、患者は、小さくなって、クルクル回る椅子に座る。これだけでも聞けない雰囲気とか、こんなこと聞いたら失礼とか、話せない雰囲気が出来上がっているのだ。
■「ひきこもり」はどんな子に多いか?
ひきこもりのほとんどは、不登校経験者であり、内向的で非社交的な子に多い。8割が男性である。男性のほうが社会参加へのプレッシャーが強い。男性の方が諦めが悪い。大学浪人を考えても多浪は男性しかいない。「これだけ時間をかけたのだから、もっといい大学にはいらねば・・・」というしがみつきから抜け出せなくなる。ひきこもりも長くなれば、1発逆転を考え、人を見返してやりたいという気持ちが強くなる。そういう思いが社会復帰を阻んでいる。女性のひきこもりは、「お前はだめな子だ」と否定的に育てられた子に多い。
■ひきこもりの子どもは自分からは絶対に外出しないという専門家もいるが、親が変われば、どんな子でも外出を促すことが可能だ。
全国ICTカウンセラー協会には、全国から不登校・ひきこもりの相談が数多く寄せられます。子どもの不登校・ひきこもりでお困りの方がいれば、全国ICTカウンセラー協会に相談してください。
安川雅史
親が変われば子どもは変わる(17か条)
安川雅史
ひきこもりの子どもは自分からは絶対に外出しないと言う専門家もいるが、親が変われば、どんな子でも外出を促すことが可能だ。ここで、親に心がけてほしい17か条をあげておく
1.学校、お金、兄弟、友達、将来の話題は、本人からするまで出さない。
2.なまけ、わがまま、甘え、本当は何がしたいの?と言う言葉は、この世に存在しないものだと思う。
3.過干渉(先回り)はやめる。
4.いつも笑顔でいる。夫婦の会話を増やし、夫婦間もいつも笑顔で。
5.親は濃密に子どもに関わらず、親は親で好きなことをする。
6.子どもの反応がなくても、笑顔で、子どもが興味を持っている話題を話しかける。
7.なかなか子どもと接点を持つことができなければ、手紙、メールを利用する。
8.昼夜逆転を許す
9.下着を取り替えずお風呂も入らない子は、下着を見えるところに2~3日おいておき、いったんかたずけてから、また出す。それを繰り返す。手紙は毎回そえる。
10.退行を抑える
11.家庭内暴力を抑える。【入院では治らない】
12.子どもの要求は笑顔で受け入れる。
13.定年になった父親が家にこもりっきりになるのは、大変有害である(外出の機会を増やす。再就職先を探す。などの対策が必要)
14.お小遣いは、十分に渡す。(お金がなくては社会参加出来ない。決めた額を親の給料日に銀行振り込みで渡すのが望ましい)
15.親の会に参加し、気持ちを楽にし、親が本音で話せる仲間を作る
16.子どもの恨み,つらみにうろたえない。(子どもの眼を見て話を聴く。うなずき、首ふりも大切。)ここまでできれば、後は時間の問題だ。ほとんどの家庭が、ひきこもりの子どもの心を間違って理解し、間違った対応をしている。(正論は、まったく通じない)
17.家族以外とかかわりを持てるようになると青年デイケアー、溜まり場、自助グループなどひきこもっていた青年同士の関係が大切になってくる。【精神保健福祉センターで把握】まずは、親密な仲間を作ることが社会に出て行く第一歩となる。同じ悩みを抱えた仲間とバイトを始めたり、学校に復学したり、仲間獲得は大きな力になる。
安川雅史のひきこもりの子どもの17ケ条は、ひきこもりから子どもを救う上で大変有効な手段です。子どものひきこもりでお困りの方は全国ICTカウンセラー協会安川雅史まで連絡ください。
■退行
安川雅史
家庭内暴力につながっていくケースのほとんどが、退行を起こしてから家庭内暴力につながっています。いきなり家庭内暴力にいくというケースは、まずありません。退行を起こす子どもに、「この子は小さい頃、愛情が足りなかったから、今、精いっぱい愛情をかければいいのです」と親はよく言います。親は誤解しています。親は、ベタベタ触ること、撫でてあげること、ひざに乗せること、一緒にお風呂に入ること、一緒に手をつないで寝ること、それが愛情だと勘違いしています。退行を起こしている子どもで一番欠けているのは、コミュニケーションです。家庭の中でのコミュニケーションが欠けている子どもが、ほぼ100パーセント、退行を起こしています。
一番大切なのは、ちゃんと子どもと向き合って話をする時間をつくるということです。なかなか子どもと話がかみ合わないというときは、ゲームでもいいです。何か一緒に遊べるゲームをやる、それだけでも退行防止につながります。それで、子どもがベタベタ触ってきたときは、子どもの手をグッと握ってあげるのです。握手が身体接触のなかで唯一、いやらしくも何ともないものです。手をグッと握ってあげると、子どもは安心します。特に不安定な子どもというのは、手を握ってあげるだけで安心します。パニックをおこし暴れている子でも、グッと力を入れて手を握ってあげると安心し落ち着きを取り戻してきます。身体接触のなかで唯一、退行につながっていかないものが握手です。そして、「駄目なものは駄目」とその場で言わなければなりません。退行でお困りのことがあれば、全国ICTカウンセラー協会に相談してください。
■不登校の症状
安川雅史
■37度台の微熱、頭痛、腹痛、吐き気が4大症状
冷たいものをよく飲む。不眠、うるさいとよく口走る。昼夜逆転、部屋にこもる、ゲーム、ネットにはまる。家族と顔をあわせない。部屋に誰も入れない。自分より弱い、妹・弟に強く出る。親と一緒に寝たり、お風呂に入ったり。(退行がよくみられる)
■このような家族は不登校の子を生みやすい
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夫婦関係が悪い、家族の誰かが亡くなる、過干渉、放任、父性が乏しい、母性が乏しい、母子関係が強すぎる、兄・姉の非行・不登校・ひきこもり,親が異常に学歴・世間体にこだわる、親が宗教熱心な信者、定職に親がつかない、失業、転勤が多い、厳格な親、威圧的な親、神経質な親、過保護な親。このような親や兄弟は、こどものエネルギーをどんどん吸い取り、不登校の子を生みやすい。また、リストラが吹き荒れる中で、若い父親たちは一番きつい労働を担い、父親に余裕がなくなっている。母親が、夫にストレスや苛立ちを感じ、両方の許容量が小さくなり、子どもの精神状態に大きな影響が出ている。家族で会話がない、怒鳴り合いや言い合いが多いなど、子どもはいつも不安状態でいる。子どもの傷ついた心を回復することができる場所は、家庭でしかない。学校に行けない子どもに対し、無理に学校に行かせることは、「もうひとつの虐待」である。自分たちのやっていることが、子どもに対する虐待だと自覚している人はほとんどいない。「教育」という名のもとで行われている虐待だと自覚しなければならない。
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ネット問題の専門家であるネットいじめの専門家の安川雅史氏と東北大学教授の川島隆太氏の監修によるパンフレット。ネット依存やネットいじめなどの事例によりインターネット利用の危険性を示すとともに次の3つの対策について周知啓発します。