■ケータイ依存について
全国ICTカウンセラー協会
安川雅史
ケータイに依存する子どもたちが増えています。ケータイ依存のことで、相談にくる方も年々増えています。ケータイ依存が原因で家族関係や友達関係もおかしくなることもあります。あなたの身近にケータイ依存症の人はいませんか?安川雅史流ケータイ依存症のチェックポイントを書いておきますので参考にしてください。ケータイ依存の人は利き手でメールをしません。勉強しているとき、ご飯をたべているとき・・・利き手は必ず埋まっています。つまり、常に空いている手を使っているうちに利き手と逆の手でしかメールが打てなくなっているのです。二点目、ケータイの持込を禁止している学校でもケータイ依存症の子どもは必ずケータイを学校に持ち込んでいます。ケータイが体の一部のように思っている子達も増え、ケータイを家に置いてくることなど考えられないと言います。更にケータイ依存症の子どもたちはケータイの充電器も必ず学校に持ち込んでいます。授業が終わり、先生が教室から出て行った途端にコンセントの取り合いです。ケータイ依存症の子どもは常にネットに接続したり、友達とのメールのやり取りを頻繁にやっているので、当然、電池切れが早くなります。子どもたちにとって一番怖いのは圏外と電池切れです。家族と食事に行くときも、一度、圏外になったレストランには行きたがらないし、家族旅行でも、ケータイをずっと操作していて、親子のコミュニケーションがまったく取れないという相談もあります。食事中もケータイ片手にご飯を食べ、お風呂場やトイレにもケータイを持ち込み、勉強中もケータイを手放さない。寝る前にメールにはまりなかなか寝付けない。日常生活でこれらのことが思い当たる場合はケータイ依存症です。これらを放置しておくと、コミュニケーション能力が低下し、将来社会に出たときにも悪影響が出ることは間違いありません。電車の中でも、ケータイが振動していないにもかかわらず、ケータイのバイブが振動していると勘違いしてケータイを覗き込み、首をかしげる子どもたちを見かけます。メールを頻繁にし、ケータイの振動する感覚に過敏になりすぎると、脳が誤作動を起こし、実際にケータイが振動していないにもかかわらずケータイが振動しているように感じることがあるのです。これをファントムバイブレーションシンドロームと言います。また、モスキート音をダウンロードして、着信音として使い、学校でも授業中、先生の話を聞かずに友達とメールのやり取りに夢中になっている子どももいます。モスキート音は、20代後半を過ぎると聞こえない周波数なので、生徒たち同士しか聞こえないのです。先生方には聞こえない周波数なので、授業中生徒がメールでやり取りをしていても全く気付かないのです。ケータイ依存になり授業中もケータイを手放せない子どもたちは、このようにモスキート音を利用したりするのです。自分の子どもがケータイ依存かどうかを見抜く一番の方法は、明細書をしっかり確認することです。定額制にしている親ほど、明細書を見ていません。支払う料金よりも、定額制にしていない場合の本来の利用料金を見なければなりません。「うちは、毎月、子どものケータイの利用料金は8000円以内だから問題ありません。」と言っている親がいました。しかし明細書を確認させてもらうと、定額制にしていなかった場合の利用料金は100万円を超えていたのです。実際に支払う金額だけではなく、本来の利用料金をしっかりと親は確認しなければなりません。定額制にして銀行引き落としにしている場合ほど安心しきって、封も開けていない親もいます。毎月、明細書を見ながら、ケータイの利用方法について、しっかりと子どもと向き合って話し合いの時間を持つことが大切です。フィルタリングに関しても、まずは子どもとしっかり向き合って、子どもを説得しなければなりません。「お母さんとお父さんはあなたとちゃんと顔を見合わせてご飯を食べたいの。食事の時はケータイ禁止。これはうちの家庭のルールよ。『うちの親、鬼婆だから、絶対この時間にメールできないよ』と友達に言っておきなさい」それが分かれば友達同士内でもトラブルにはなりません。なぜかというと、子どもがなぜメールに返信してこなかったらイライラするかというと「理由が分からないからだ」と言います。この時間にメールを送っても返信が来ないと分かっていれば、全くイライラも何もしないと言います。「充電する場所も、茶の間のここで充電しましょう。部屋にまで持ち込んだら、遅くまでメールをやったり、寝不足になったり、いい事なんて絶対ないからね。メールをやるんだったら、茶の間でちゃんと終わらせてから寝なさい」としっかり子どもに言えばいいのです。何も難しいことではありません。ご飯を食べる時にメールをしながら親の話も聞かないような子どもが、人の気持ちが分かる子どもに育っていくとは思えません。人は生きていくうえでコミュニケーションが基本です。基本が成り立ってない子どもが、トラブルに巻き込まれてしまうのです。さらにフィルタリングをかけてないから、普段から性的な過激な動画などを見てしまい、このようなことに興味を持ってしまうのです。性行為はお金になるということで、出会い系サイトやプロフィールサイトで援助交際をしてしまう子も出てきてしまうのです。これは、明らかに悪影響です。ですから、フィルタリングというのが必要なのです。ケータイ自体は悪ではありません。いかに正しい利用ができるかということです。包丁と同じです。「包丁は危険よ」とずっと言われていると、誰も料理ができません。よくケータイの持ち込み禁止だけではなくて、ケータイを持たせない運動というのをやっているようなところもありますが、それだけでは、問題解決にはなりません。中学校の先生がこういうことを言っていました。「ケータイについての授業をやろうと思うんだけど、子どもたち誰も持ってないんですよね。持ってない子に先生方が一生懸命説明したとしても、子どもたちはうわの空ですよ」なんて言っているのです。小中学校で全くケータイの恐さを指導をされてない子が、高校生になってケータイを持って、トラブルに巻き込まれているケースは多いです。逆に小中学校の頃からケータイを持っている子どもでも、しっかり親が指導している子どもは、高校になってもフィルタリングをはずそうとしません。つまり、トラブルに巻き込まれていないのです。今は小学校から情報教育ということでコンピュータの使い方を勉強していますから、自宅にパソコンやDSなどのゲーム機がある子どもは、ケータイがなくても同じことをやっています。ケータイだけ取り上げても、まったく問題解決にはならないのです。フィルタリングをかけ、食事中、入浴中、勉強中はケータイの利用禁止とし、ケータイは居間でのみ利用する。充電も居間で行うなど、家庭でのルールをしっかりと決め、顔と顔を合わせてのコミュニケーションを大切にして欲しいと思います。
子どものケータイ依存で心配なことがあればネットいじめ対策協会に相談してください。
オンラインゲーム依存
ネットいじめ対策協会 安川雅史
●深刻化するオンラインゲーム依存
スマートフォンを持つ子どもたちが増えはじめ、電車の中でもベッドでもオンラインゲームに夢中になれる環境になりました。当然、オンラインゲームに、はまる子どもたちが増えています。
全国webカウンセリング協議会にも深刻なゲーム依存の相談が多数寄せられています。オンラインゲーム依存になってしまう子どもたちが増えてきて、事態はより深刻化していると言えます。
●オンラインゲームに依存する背景
オンラインゲームに依存している子どもは、家庭環境が複雑だったり、夫婦関係が悪かったり、学校生活がうまくいっていなかったり、いじめ受けているなどストレスを抱えている子どもに多いです。嫌なことから逃れるために仮想空間のオンラインゲームに逃げ込む子もいます。全国webカウンセリング協議会に寄せられている相談は上記の他にも、発達障害の子どもがオンラインゲームにはまっているケースも多いです。
●オンラインゲーム依存がもたらす弊害
オンラインゲーム依存症の子どもたちの中には、長時間、オンラインゲームを毎日やり続け、現実社会の嫌なことや人間関係を避けている子もいます。オンラインゲーム上での狭いコミュニティにばかり関係し、常識に欠け、気づかないうちに非常識な言動をしている子どももいます。また、オンラインゲームを親に注意され、キレれた子どもが暴力をふるうなどの相談も全国webカウンセリング協議会に寄せられています。ネットゲーム依存は麻薬と同じで、中毒性があり、他のことに対する関心がなくなり、親がスマホやゲーム機を取り上げると人が変わったように暴れるなどの禁断症状に襲われます。残虐なゲームをやり続けている子の中には、人を傷つけることに罪悪感がわかない子もいるようです。人との関わりがうまくいかない子は、オンラインゲームをやっている時だけが、自分らしくいられると感じている子もいて、社会に適応できなくなっているケースも多いです。何よりも部屋にこもり、オンラインゲームから抜け出せずに、食事も家族で一緒に食べず、家族とのコミュニケーションも取らず、睡眠不足になったり、昼夜逆転、ドライアイ、眼精疲労、視力低下するなど、生活に悪影響が出てきます。中には、人間らしい生活を営むことが困難になっている人もいます。韓国や中国では、10代、20代の人が寝食を忘れゲームに熱中し過労死してしまったケースやオンラインゲームで多額のお金を使い親に叱られ自殺したケースもあります。
オンラインゲームに、はまっていると顏と顏を合わせてのコミュニケーション能力が身に付かないので意思疎通が図りにくくなり、相手の立場が考えられない、相手の言葉を誤解する、すぐにカッとなる、考えていることを言葉で表現できない、人の輪の中に入れない、孤立する。など現実社会での人間関係を作るのが難しくなります。
オンラインゲーム依存から抜け出せない、100万円以上の高額の金をいつの間にかオンラインゲームに注ぎ込んでしまった。などと病院に相談する件数も増え、ネット依存専門の外来を設ける病院も出てきています。
●オンラインゲーム依存で課金を繰り返す子どもたち
オンラインゲームの大半は無料から始めることができるので誰でも気軽に始められますが、いつの間にか、熱中すると課金を繰り返して、はまりこんでしまいます。また同じ趣味の人とネット上で対戦できたり、チャットができ、いつの間にか、現実社会の煩わしい人間関係よりも、オンラインゲームでの顏を合わせない人間関係が楽しくなり抜け出せない子もいます。レアなアイテムが欲しくなったり、アイテムを入手しないとゲームが先に進めなくなってしまうなどの理由で、せっかくやってきたゲームをやめられず、いつの間にか、多額の課金をしてしまうケースが増えています。また、円ではなくゴールドやcoinといと表示されるので、ゲーム感覚で、気軽に課金してしまいトータル金額が、いくらになっているかの表示もないので気軽に課金を繰り返してしまい請求額をみて戸惑い電話で全国webカウンセリング協議会に相談してくるケースも増えています。アイテムを購入するときも、実際に財布からお金を出すのではなく、ケータイの請求代金に合算させたり、WEBマネーを利用するので金銭感覚もマヒしてしまいます。
不登校、ひきこもり、対人恐怖症、パニック障害の症状の人が、オンラインゲームに依存した生活を送り、困り果てた親が全国webカウンセリング協議会に相談してくるケースも増えています。
●オンラインゲーム依存にさせないために
1.親子の会話を大切にする
2.子ども部屋に持ち込ませない
3.時間制限を儲ける
4.パスワードを親が管理し勝手に課金させない
●子どもがオンラインゲーム依存になってしまったら
1.良好な家庭環境を作る(笑いがたえない明るい雰囲気)
2.子どもと一緒にオンラインゲーム以外のゲームをする時間を毎日つくる(将棋、トランプなど)
3.食事中、入浴中、トイレの中、子ども部屋ではゲームをさせない。時間制限を儲ける
4.休日などは家族で外出し、オンラインゲームをやらない日を決める
5.パスワードを親が管理し勝手に課金させない
※オンラインゲーム禁止などとすると、逆効果で子どもが暴言を吐き、暴力を振るうケースが多いです。まずは、しっかりと家庭内でルールを決めましょう。感情的にならずに、しっかりと子どもと向き合って話し合える時間を作ってください。家庭で出来ることをすべてやった上で、どうしても解決しない場合はネットいじめ対策協会に相談してください。
◇相談窓口
東京都中央区日本橋大伝馬13-7日本橋大富ビル2階
一般社団法人全国ICTカウンセラー協会
TEL:03-6403-4029
FAX:03-6868-5324
HP:http://yasukawanet.com
メール:info@yasukawanet.com
全国ICTカウンセラー協会関連サイト
児童心理カウンセラー養成講座・認知行動療法カウンセラー養成講座
全国ICTカウンセラー協会安川雅史Twitter
全国ICTカウンセラー協会講演会Twitter
復讐ポルノ被害甚大
LINEいじめまとめ記事
LINEいじめが深刻化「面倒くさい」に仕返し、少女4人逮捕
危うい”プライベート画像”交換
葬式ごっこ、裸の画像…中高生「LINEいじめ」の実態
悪質化が止まらないネットいじめ。身を守るにはどうしたらいい!?
情報モラル指導者研修ハンドブック
わが子どう守る ネットいじめ・トラブルの実態
想像を超えたネットいじめの世界
10代のネットいじめを追う
ネットいじめ・学校裏サイトの現実
衆議院青少年問題に関する特別委員会
青少年ユースアドバイザー養成プログラム
「LINEいじめ」3つの要因!「既読」「言葉勘違い」「裏グループ ...
◇問い合わせ先:全国ICTカウンセラー協会
代表理事 安川雅史
【本部事務局】
〒103-0011
東京都中央区日本橋大伝馬13-7日本橋大富ビル2階
一般社団法人全国ICTカウンセラー協会
TEL:03-6403-4029
FAX:03-6868-5324
HP:http://yasukawanet.com
Mail:info@yasukawanet.com
東京都中央区日本橋大伝馬13-7日本橋大富ビル2階
一般社団法人全国ICTカウンセラー協会
TEL:03-6403-4029
FAX:03-6868-5324
HP:http://yasukawanet.com
メール:info@yasukawanet.com
ネット問題の専門家であるネットいじめの専門家の安川雅史氏と東北大学教授の川島隆太氏の監修によるパンフレット。ネット依存やネットいじめなどの事例によりインターネット利用の危険性を示すとともに次の3つの対策について周知啓発します。