ブログによるトラブル
全国ICTカウンセラー協会
安川雅史
ブログとは、日々更新されるインターネット上の日記です。ブログは自宅でこっそり書く日記とは異なり、その内容が広く一般に公開されており、他のサイトからリンクされたり論評されたりします。
子どもたちが書くブログは、日常生活を細かく書いているものも多いです。友達や家族と一緒に撮影したプリクラ・飼っているペットの写真・寝室の写真などを安易にアップする子どもが多いです。
友達と一緒に撮影したプリクラを貼っている子も多いですが、他人の画像を載せたいのであれば当然相手の了承が必要です。家族の画像や家の中の画像を貼るということは一回も会ったことがない人にまで、家族一人ひとりの顔、飼っているペットや家の中まで知られることになるのです。
ブログの中で、住所まで書いている子までいます。当然、ブログを見ているのは友達だけではありません。ブログに父親の給料明細を載せて友達に自慢している子がいましたが、父親の勤務先、給料の額、役職を一般公開してしまったことになるのです。また、家が留守の間の鍵の隠し場所の画像を貼った子がいました。ブログを読んでいると、家に誰もいない曜日、時間帯までわかってしまい、空き巣に入られたケースもあります。
関東の高校生で、震災があった日に自転車でお年寄りをひいて、そのまま帰宅したことをブログにアップした子がいました。ブログに個人情報が沢山書いてあったので、他のプロフィールサイトからもその子の悪事がいろいろ発覚し、ネット上で叩かれ大変なことになったケースもあります。タバコを吸っている画像や震災のときに友達ととった不適切なプリクラなども、どんどんブログにアップされ、その子の持っているブログやプロフ類はすべて閉鎖しなければならない状況になりました。通っている学校名や連絡先も書かれてしまったので、学校に批判の電話がひっきりなしに入り学校側も対応に苦慮したケースです。
中部地方で、トラックにひかれて亡くなった中学生の男子が地元新聞に実名入りで報道されました。単なる死亡記事だったにも関わらず、その子の名前から当時書いていたブログやプロフがネット上で話題となったのです。『彼女といちゃついていて帰りが遅くなり、深夜に自転車に乗っていたのが悪い』などと書かれ、当時付き合っていた彼女の画像までもアップされてしまいました。
ネット上では、独自に見つけた面白いもの、スクープなどを紹介し、そこにリンクを張って論評する人も多いです。またそれが興味をひくものであれば、コピーされてあっという間に広がってしまい対応ができなくなってしまうこともあります。
ブログに書かれていることが原因で、友達間のトラブルになったり学校間のトラブルになったりするケースもあります。誤解を招く書き込みや、誹謗中傷、むやみに画像を載せたり、個人情報を載せてはいけないと、しっかりと大人が子どもに教えていかなければなりません。
占い・懸賞サイト
全国ICTカウンセラー協会
安川雅史
ケータイサイトの中に、無料占いがあります。無料には、罠があります。占いサイトを利用すると、卑猥なメールが大量に届く場合があります。占いは出会い系サイトがスポンサーとなり運営していることがあるのです。ただし、利用規約を読んでも出会い系サイトとは書かれていません。運営している会社名で書かれているのです。占いで生年月日などの個人情報を入力するために、出会い系サイトへ同時登録されてしまうことがあるのです。中には子どもたちが書き込んだ個人情報が売買されているケースもあります。
ショッピングも同様です。無名のケータイのショッビングサイトで買い物をするのは危険です。ケータイの中の広告というのは、新聞やテレビの広告とは違い、誇大広告がかなりあります。「くれぐれも痩せすぎに注意。厚生労働省からの調査が入りましたので、限定30個のみの販売です。この機会をお見逃しなく。 2980円!」「1週間で20キロも痩せる」こんな広告がたくさんあります。体型にコンプレックスを持っている子どもの中には、自分の痩せた姿を想像してケータイの後払いサービスなどを利用し、購入している子どももいます。しかも、自宅に届かず、コンビニで受け取れるのです。荷物がコンビニに届けば子どものケータイに連絡が入ります。親は子どもがそんなものを買っているなんて夢にも思っていないのです。
子どもたちが頻繁に利用している懸賞金サイトもそうです。「PS3かWiiか100万円のいずれかに当選しました、おめでとうございます!」それをクリックしても、どれに当選したか書かれていません。いろいろなところをクリックして架空請求につながったり、卑猥なサイトにつながったり、出会い系サイトから膨大な請求が届いたり、いろんな罠が仕掛けられています。簡単に懸賞金に当選することはあり得ません。最近の架空請求は子供が支払える額に設定されているケースが沢山あります。また子どもも親に変なサイトを見たと思われたくないため、お金を支払ってしまう被害も増えています。架空請求は「最終通達」「未納利用料金」「回収代行手数料」などの名目で金銭を要求してきます。被害が多いのは、アダルトサイトのワンクリック詐欺や利用していないアダルトサイトの利用料金の請求です。また、アンケートに答えただけで個人情報が流出してしまい、一日に何百通も迷惑メールが届くなどの被害にあっている子どもたちも増えています。学校でも、どのような場合に契約が成立するのか?どのような場合が架空請求なのか?これらをしっかりと指導していく必要があります。また、危険なサイトについても実際の事例を画像を使いながら子ども達に分かりやすく説明してあげれば、罠にはまる子ども達は激減するはずです。
「リベンジポルノ」
全国ICTカウンセラー協会 安川雅史
リベンジポルノとは、恋人や配偶者との関係が終わってしまった人が、嫌がらせで、相手の裸の画像やわいせつな画像、わいせつな動画などをネット上に流出させることです。アメリカのカリフォルニア州では罰金刑の対象になっています。東京三鷹市の女子高生殺人事件では、容疑者によって被害者のポルノ画像が出回ったことを受けて、日本でも「リベンジポルノ」という言葉が広まりました。
ケータイやスマホでの撮影が主流になり、カメラで撮影しフィルムを現像に出すのと違い、人には見せられないような写真も気軽に撮影する人が増えています。アメリカでは2000年代後半から、少女たちの間で、自分の裸や下着姿の画像を携帯メールに添付して恋人に「プレゼント」するのがはやり出しました。日本でも、恋人と秘密を共有したいとの理由で、LINEやメールで恋人に自分の裸の画像や下着姿を送るなどの行為も広まってきています。
無許可で撮影した他人の写真を投稿するのはプライバシー侵害として禁止する法律は各国で存在します。しかし同意の上で撮影された写真の場合は、別れたあとで公開しても違法とされないため、別れた腹いせにより多くの人々が、信頼していた相手によって裸の画像をさらされ、相談してくるケースが増えています。
インターネット上には、無断投稿と思われる日本人の卑猥画像がいくらでも見つかります。これらの行為は、名誉毀損やプライバシー侵害にあたる立派な犯罪です。公開すると相手を脅せば脅迫罪にもなります。18歳未満の被写体の場合は、児童ポルノ禁止法違反になり、厳しい刑罰を受ける可能性があります。対象が18歳以上であっても、わいせつ物頒布罪となる可能性があります。
遠距離恋愛であまり会えない相手に頼まれ裸の画像を送ってしまう子もいます。何故、送ってしまったのかを聞いたところ、「彼を信じている」「特別な存在だから」「浮気されたくないから」などの答えが返ってきました。また、見ず知らずの人とネット上で友達になり、頼まれて裸の画像を送ってしまった女の子もいますが、何故、見ず知らずの人に裸の画像を送ってしまったのかを聞いてみると、「むしろ見ず知らずの人だから平気だと思い羽目をはずしてしまった」との答えが返ってきました。
恋人や、ネット上で知り合った人に裸の画像などを送ってしまうと、それが消せない傷として一生残る可能性もあるのです。1度投稿された画像は海外のサイトに載せられることもありすべて削除するのは極めて難しいと言えるでしょう。またLINEやメールで出回った画像をすべて削除するのは実質的に無理だといえます。裸の画像や他人に見られたくない画像は相手がだれであっても絶対に記録に残すべきではありまん。1度撮影された画像はいつネット流失するかわからないのです。
Twitter炎上
Twitterは、馬鹿発見器、バカッターと呼ばれています。最近はバイト店員の悪質な画像が問題となり、逮捕、業務妨害による損害賠償請求に踏み込む企業があとをたちません。また悪質なつぶやきや、画像を載せた人は、個人が特定され、ネット上に個人情報がさらされ、誹謗中傷があとをたたず精神的に追い込まれてしまいます。企業の中にも、採用時には、ネットの情報も参考にする企業が増えています。不用意なつぶやきや画像投稿により人生を狂わすことがないように気をつけてほしいです。Facebook、ツィツターなどSNSから個人が特定されるケースも珍しくありません。ネットに載せた様々な情報はリンクし、本名を調べあげられ関係者に通報される事があります。ネットに書き込むということは、世界中の人が見ている事を認識しなければいけません。「今、部活の先輩とのみ会から帰る途中です。明日は、学校休みます」「今日は、店員が少なかったから、リップ二本万引き。楽勝!」「今日、学校サボってパチンコ行って大損したぁー!」このような高校生のつぶやきを見かけることがあります。当然、これらの行為は法律違反で、あっという間に個人が特定され、学校にもクレームの電話が入り、処分を受けることになります。自分のとんでもない行為を世界中に向けて発信してしまう行為からツィツターはバカッターや馬鹿発見器と呼ばれています。また、著名人などの目撃情報をつぶやき炎上しているケースも目立ちます。「芸能人の○○が彼女と店に来たけど、ブスな彼女だった」「合コンに芸能人の○○が参加していた。××の悪口ばかり言っていた」「私がメンバーに加わった会社の新企画の○○は、来週、記者発表だよ」など、他人のプライバシーや、守秘義務をつぶやいてしまうケースも多い。また感情的になり、殺害予告を書き込んでしまったり、誹謗中傷を書き込み、訴えられたり、逮捕されるケースもあります。何気ないツイートにも個人情報を特定できるヒントはたくさんあります。アカウントを消しても、過去のツイートを発見され、拡散が始まれば、あっという間に炎上し、一生消えない傷を背負うことになります。
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ネット問題の専門家であるネットいじめの専門家の安川雅史氏と東北大学教授の川島隆太氏の監修によるパンフレット。ネット依存やネットいじめなどの事例によりインターネット利用の危険性を示すとともに次の3つの対策について周知啓発します。