ニート対策

全国ICTカウンセラー協会安川雅史のニート対策


安川雅史

物理的に恵まれながらも自立心が欠如していて人間関係がうまく作れず、人の心の痛みもわからない若者が増えている。ニートについても彼らの親世代が数年後に一斉に定年を迎えることを考えると危機的状況にある。内閣府2007年調査によると1534歳のフリーター・ニートは2006年で249万人におよび、景気回復により就職状況が改善されたとは言えない。2007年の厚生労働省調査によるとニートの8割が「社会や人から感謝される仕事がしたい」「どこでも通用する専門技能を身につけたい」と回答しており、労働意欲の欠如をニートの原因とすることは出来ない。一方、「人と話すのが不得意」とニートの6割が回答しており対人関係がうまくいかないことが就職の障害となっていると言う見方も出来る。ニートの8割が一度は就職しようとしたことがあり、その半数が現在も就職活動中であることを考えると、働く意欲はあるが、その意欲を受け止める職場がないか、そのような職場に出会っていないと考えたほうがよいのかもしれない。
今の若者の職業観・勤労観の未熟さや社会人・職業人としての基礎的・基本的な資質・能力の不十分さを問題視する声が多い。外世界に興味が持てず、自分の内面について考える習慣がないまま大人になってしまっているケースが多い。これは、過干渉、過保護な子育てをしてしまった親にも責任えがある。このような中で子どもたちが生きる力を身につけ、社会の激しい変化に流されずに、それぞれが直面する課題に柔軟に、逞しく対応し、社会人、職業人として自立していくことが出来るような支援が強く求められる。今日の青少年の様々な課題を解決していくために、青少年一人一人が自らの責任でキャリアを選択して決定していくことが出来る能力と態度を身につけさせることが必要とされている。「キャリア」は「個人」と「働くこと」の関係の上に成立するものであり、個人から切り離して考えることが出来ないものである。また「働くこと」については職業以外にも家事やボランティア活動、学校での係活動など多様な活動があることなどから個人がその学校生活、職業生活、家庭生活、市民生活等のすべての生活の中で経験する様々な立場や役割を遂行する活動として幅広くとらえる必要がある。過去・現在・将来の自分を考えて社会との関係の中で自分らしい生き方を展望し実現していくことは青少年の発達課題であり、生涯にわたっての課題でもある。人は生涯のそれぞれの時期において、社会との相互関係の中で自分らしく生きようとすることが望ましい。一人一人のキャリア発達は知的・社会的発達とともに促進されるのである。子どもたちが自立した社会人として将来生きていくためには、コミュニケーション能力、社会人としてのスキル、マナー、必要な情報を活用し自分の生き方を考えていく能力、自分自身を客観的に見る能力を身につけることが必要である。これらの能力に加え、働くことへの意欲・関心を持ち、自らの意志と責任で、自ら希望する進路の実現に向け、様々な選択肢の中から自らにふさわしい選択を行い、困難や挫折を乗り越えてく力が重要なのである。コミュニケーションを図る上で大切なことは自分自身と他者を理解し、お互いに認め合うことである。コミュニケーション能力を身につける基本は家庭である。子どもと向き合い、親が一方的に話すのではなく、しっかりと子どもの言葉にも耳を傾け、目を見て、子どもの言葉を受け止め、うなずきながら話を聴く事が基本である。上手なコミュニケーションは人間関係を円滑にするだけでなく、仕事をミスなく行うためにも欠かせないものである。自分が感じていること、考えていることをお互いに言葉にしてやり取りすることがコミュニケーションの基本であり、働くためにはこのコミュニケーション能力が必要不可欠である。「近頃の子どもたちは何を考えているかわからない」「社会人としてのマナーがなっていない」という人たちは多い。しかし、彼らは社会人としての基本を教わっていないだけなのである。まわりの大人たちが普段からしっかりと社会人としての常識を教えていくべきなのである。社会で守るべきマナーは数多くあるが代表的なものをあげれば、
自ら先に挨拶をする
遅刻をしない(事情があり遅れるときは必ず電話をいれる)
きちんとした清潔な身なりと服装をする
勤務先では私用電話はかけない
周りの人に不快感を与えるような行動はとらない
などである。就職を前に、どのような仕事をしたいかわからないと悩む若者が多いが、彼らは何をしたいかわからないわけではなく、自分自身の内面について考える習慣を忘れているだけなのである。会社を探して悩むよりも、どのような仕事が世の中にあるか?をまず探し、自分がどのようなことに興味があるか?をじっくり考えなければならない。自分自身をしっかりと見つめ、興味を持てることが見つからないのであれば、好奇心を持ち、行動範囲を広げていき、自分から新しい興味の対象を探していけばよい。今わかっている部分だけが自分のすべてだとは思わずに自分の内面を見つめ、興味の範囲を広げることも大切である。好きなことや興味を持てることは現実の裏打ちがなくても成立するが、職業は具体的かつ現実的なもので成り立っているのである。現実的で具体的なものは、実際にやってみなければ、その実態はわからないのである。仕事は自分に与えられた場所で身体と頭を使い、会社の利益を生み出すものである。また、その報酬として給料が支給されるのである。単に感情的に好きなもの、興味を持てるものと、仕事という制約の中で、自分の力が発揮出来て充実感が持てる「仕事が好き」は別物である。「好きなことを仕事にする」のではなく「好きになれそうなことを仕事にする」ことは大切なことである。仕事とは、それに真剣に打ち込むうちに好きになっていくものである。初めから好きなことでお金が稼げるのではなく、自分自身が好きになれそうな職業につき、そこで、様々な経験をして自分自身が成長することで好きになっていくのが仕事である。多くの青少年にとって就職は人生で最大の自己決断でもある。学生でいる間は、偏差値のような客観的条件で、どの学校に進むかを決めることが出来たが、就職はそうはいかない。自分と向き合い、生活経験や、育った環境、自分が持っている資質などもよく考えて自分自身で選択して決めなければならないのである。これは社会人になるために、どうしても乗り越えなければならない試練である。キャリア教育に携わる者は、キャリア教育の基本となる子どもたちの、キャリア発達や子どもたちを取り巻く社会環境の変化、教育活動全体を通して進められるキャリア教育のあり方について十分な理解を深めることが重要であり、キャリア教育に携わる人の資質向上が求められている。キャリアの形成には、青少年一人一人の成長発達過程における様々な経験や、人とのふれあいが総合的にかかわってくるのである。そのためにキャリア教育推進にあたっては、学校・家庭・地域が連携・協力をして、社会全体で青少年のキャリア教育を進めていくことが重要であると言える。

 


安川雅史が考える「就労支援の意味」



なぜ大学に行くのか?なぜ就職するのか?など明確な考えを持った若者は少ない。皆が行くからと何の疑問も持たずに高校に通い、何の疑問も持たずに就職する。また、「やりたい仕事が見つからない」「残業をしたくない」「人間関係が煩わしい」「組織に合わない」という理由で就職せず、フリーターになってしまう若者も増えている。産業・経済の構造的変化が進む中で若者の職業観の未熟さや社会人としてのスキル不足も各方面から指摘されている。フリ-ターは正社員同様にフルタイムで働かされ、給料も安く、賞与も出ない。また会社の都合で簡単に辞めさせることもある。フリ-ターとしてその会社の責任ある仕事や重要な仕事を任されることはまずない。就職支援は若者が将来に希望を持って自分らしく生きていくための動機付けとしての意味も持つ。子どもの頃から努力し困難を乗り越えてきた人は、社会に出ても自分を鍛え、成長し続けることが出来る人だ。仕事をする目的は、お金を稼ぐことだけではなく、仕事を通じて様々な経験をして、自分を鍛え、成長していくことにある。自分に合った学校に進み、自分に合った仕事を探せと言われても自分自身のことがしっかりわかっていなければ無理である。自己の個性を理解し、進むべき進路を決定し、望ましい職業観や職業に関する知識を身につけさせる上で就労支援は子どもの頃から必要である。子どもは将来、親から自立し、社会に出て行かなければならない。自立するには職業につくなど社会に対しての貢献が求められる。昨今、若者の働くことへの意欲・関心の低下、社会人としての社会的マナーの欠如、コミュニケーション能力不足が問題となっている。自分自身の適性や能力、ありのままの自分を知ることは進学の際にも、就職の際にも大切である。自分自身がどのような人間で、何をしたいのかを客観的に見ることが就職支援の第一歩である。誰もが好きな仕事につけるわけでわないが、自分が夢中になれること、充実した時間を過ごせることになるべく自分を近づけることは大切である。自分の今まで生きてきた道のりを振り返ることが自己分析では重要である。幼いころからの自分を振り返ると、普段は気付かなかった自分が見えてきて、自分の性格や志向の原点を確認できることが多いからである。また、家族や友人など他者から見た自分を語ってもらうことも自分が気付いていない自分自身を発見する上で重要である。過去の自分が整理出来れば、数限りない選択の中から、自分の進学先、就職先も自然と見えてくるものである。未来は数多くの可能性に満ち溢れている。その中から、自分に一番ふさわしいもの、望ましいもの、後悔しないものを選ぶことは長い人生においても大きな意味を持つ。小学生の段階から職場体験をするなども大切であるが、数日間の職場体験では社会参加の充実感は味わうことが出来ず、就職支援になっていないケースも多い。また、青少年が知っている職業は非常に限られている。すべての人にとって良い会社は存在しない。自分の能力や性格、志向をしっかり理解していれば自分に合った就職先は自然と見つかるはずである。「自分自身をしっかり理解する」ということが就職支援では最も大切なことである。また、就職する上で、どうしても必要になってくる資格がある。その資格がなければ、その仕事に就けないというものである。看護士、薬剤師、弁護士、税理士、美容師、教員免許などである。また、資格がなくても出来る仕事であっても、その資格を取ることにより、仕事の幅が広がる場合もある。興味の持てる分野を探して、資格を取り結果的にその仕事に就けることが一番望ましいと言える。就職先が会社でない場合ももちろんある。例えば、職人の世界は会社組織というより、先輩を手伝いながらその技術を見て、真似て、技を盗みながら一人前になっていくという仕事である。その道に進みたいと思えばそれに向けて努力しなければならない。もし、やりたい仕事があるならば、そこで実際に仕事をしている人たちから、どのような経緯で今の仕事に就くことが出来たのかを聞いて学ぶことが大切である。また、「本当に自分がその仕事に向いているのかどうか?」を第三者に聞いて客観的に考えることも必要である。そうでなければ、「ミュージャンになりたい」「プロ野球選手になりたい」など夢というより妄想になってしまう場合がある。自分の適性や能力、志向を認識し、ありのままの自分自身を客観的に見ることが出来ればもっと現実的な未来が見えてくるはずである。夢ばかりを追いかけ、職業に就かず、いつまでも親や社会に頼って生きていくことは望ましい姿とは言えない。確かに一握りではあるがそれで成功している人もいる。しかし、その裏には人の何倍も努力している姿があるのだ。「自分は何がやりたいか?」を考えるだけではなく、「自分は何が出来るか?」を考えることも重要である。人間はいつまでも成長し続ける。教育は人間を変え、成長させることが出来る重要なものである。学校という教育の場は集団生活、コミュニケーション能力、論理的思考力、発想力、企画力を高めることが出来る場所でもある。また、家庭での親の子どもへの過干渉、過保護が子どもの自立を妨げる原因のひとつになっている。家庭内でも失敗を恐れずに、自分で出来ることは自分でさせる習慣をつけさせることも大切である。また、母子関係が強過ぎたり、父性が乏しかったり、夫婦関係が悪いと、子どもの中に社会で生きていくための逞しさが育ちづらい傾向がある。結果として、小さなことでも一度躓くと立ち直れない子どもになってしまう。ビニールハウスで育った草花は、外界の冷たい空気や風雨に弱く、たちまち枯れてしまう。同様に人の心も保護され過ぎると逞しさを失い、ちょっとしたストレスにも耐えられなくなってしまうのである。また、近年、ひとりっこが増えたのと同時に、ゲームやネット、メールにはまる若者が増え、人間関係や面と向ってのコミュニケーションを苦手とする青少年が増えている。また、子どもが自分で解決しなければならない問題にも、親が過剰に反応し介入するため自分では何も解決出来ない子どもたちも増えていると言える。人は問題や挫折を経験することによって成長するのである。子ども自身で解決出来る問題ならば、親は口出しをせず、自分の力で解決していくのを見届けることが大切である。自分で考え、自分で解決することに成功すれば、子どもにとって大きな自信になり、将来への大きな糧となるのである。また、親が家でいつも疲れた顔をし、「大変だ」「疲れた」と仕事の辛さばかり嘆いていると、子どもたちは、仕事は辛いこと、嫌なことと思うようになる。反対に、子どもの前で仕事上の楽しかったことや、やり甲斐を感じることなど、身近な親だからこそ伝えることが出来るものもある。子どもは親の背中を見て育つ。家庭教育も就職支援には大きな意味を持つのである。就職支援は若者の生き方を左右する教育であり、学校・家庭・地域が連携して情報交換しながら、それぞれの役割を認識して対応していくことが望ましい。

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